神戸新聞に生徒数の減少や指導者不足による中学校運動部の部活動の窮状が取り上げられている。この傾向は高砂市でも見られる問題だ。
【2012/05/11 神戸新聞】
「生徒数の減少や指導者不足から、兵庫県内の中学校で運動部が減っている。少子高齢化が進む北播磨地域も例外ではなく、部活動の存廃をめぐって生徒や保護者らと、学校側の意見が食い違うことも多い。男子バスケットボール部の存廃で揺れている西脇市立西脇中学校の状況を取材した。
同校の男子バスケットボール部は昨年4月初旬、1年生1人、2年生3人しか部員がおらず、3年生が引退後は試合出場もできない状況だった。このため、同校は2013年度末での廃止を決めた。
その後に部員は増え、今年4月時点では、3年生4人、2年生12人に。1年生の入部希望者は7人いたが、学校側が募集していないため入部できず、生徒や保護者は「人数不足は解消され、廃部に理由はない。子どもの夢や希望を奪わないでほしい」と存続を求める。
部員と入部希望者、保護者らは何度も同校の鈴木恒男校長(58)らと話し合ったが、鈴木校長は「既に決まったことで、存続は難しい」とし、互いの主張は平行線のまま。同校では1980年代から、文化系も含めて部活数はほとんど変わらないという。生徒数は当時から半減し、500人を割った。教員は約4割減っているという。
同部顧問の男性教諭は、廃部予定の13年度末で定年を迎える。同校は数年前から、同部を指導できる住民を探したが適任者が見つからないままという。学校関係者の1人は、教員の業務過密化や平均年齢上昇などに触れ、「現場教員の業務量は限界に近い。存続させたいが、指導者のなり手がない」と実情を明かす。
保護者らは存続を求めて署名活動をし、10日、同市の三崎紀男教育長に約2450人分の署名と陳情書を提出。「子どもの目線で考えてほしい」と訴えた。三崎教育長は学校の決定に理解を示す一方、「スポーツクラブ21」で生徒が活動して大会に出場できるよう検討していることなどを伝えた。保護者側は5月末までの回答を求めている。
県中学校体育連盟の調査では、県内中学校の運動部数は4316で、10年前と比べて約300減っている。北播磨でも小野中(小野市)の剣道部、中町中(多可町)の卓球部などが廃部に。今夏には、善防中(加西市)のバレーボール部や八千代中(多可町)の男子陸上部が廃部予定という。(2012/05/11 09:15)」



