今日は臨時議会最終日。各委員長報告のあと討論採決が行われました。
特に一般会計の採決について意見が分かれ、賛成多数で可決となりました。
問題となったのは、40年以上前に市から個人へ売却された水路と当時国有地であった里道についていまだ登記が完了していなかった事案。これについて住民側からの申し出により、事実が判明、登記を移転するために測量その他の手続きのために200万円以上の費用が必要となったものです。「40年以上もほったらかし」というのが高砂らしいというか、トホホな話ではあるのですが、それ以上に当時は国有地であった里道を勝手に?住民に売却してしまったこと、またそれを40年間放置していたことはいかがなものか…?
反対意見は、これは高砂市が里道(国有地)の認識がなかった錯誤に当たり、契約は無効。また、測量の費用すべてを高砂市側が負担すべきではなく、住民側が負担すべきである。さらには当該土地に長年にわたって固定資産税等(役200万円)が課税されていなかった点も問題…などの論旨でありました。
これに対して私はさんせいの立場から意見を述べました。
「この事案は高砂市、住民の側にとって権利・義務あるいは利益関係に争うところはない。ここで民法の規定を持ち出して契約の有効・無効を論じるよりも、いかに瑕疵ある契約を治癒し所有権移転・登記を円滑に行うことが重要ではないか。…」
ただ、だからと言って「高砂市に何のお咎めもない」ということにはなりません。
これまで問題となっている水路にかかる床板の使用料を長年にわたって放置、問題となった「法定外公共物使用料の未収問題」とておなじ。
高砂市のずさんな財産管理の実態が浮き彫りとなっていることはしっかり反省しないといけません。そして「取り忘れていた」使用料、固定資産税の金額に対して市長・幹部・担当の責任を明確にして市民にきっちり謝罪することが大事ではないですかね。